三代・永野法律事務所 > 記事コンテンツ > 取引先とトラブルが起こってしまったら?
企業が事業活動を行う上では、取引先との間で取引を行うことは不可欠といえます。
もっとも、取引にはトラブルがつきものであり、細心の注意を払って契約を締結し、契約を履行しようとしても、様々な要因によってトラブルに発展することは十分にあり得ます。
このページでは取引先との間でトラブルが生じてしまった場合に、どのように対応すればよいのか解説いたします。
取引先との関係は長期的継続的な信頼関係に支えられていることが多いため、一度のミスやトラブルで信頼関係を損なってしまうと、企業として大きな損害を被る可能性があります。
そこで、自社の責めに帰する事由によってトラブルが生じた場合には、取引先がいっていることを適切にくみ取り、適切かつ迅速な対応を採ること、誠意をもって謝罪することが重要となります。
また、取引先のこれは企業にとっては資産であり、会社の今後の方針を考える上での考慮要素として貴重な価値を有しています。
そのため、取引先の話を聞き、誠意をもって謝罪するのみならず、相当なニーズにできるだけこたえるべく、企業内で共有して対応する組織構造を作っておくことは重要といえます。
これに対して、自社の責めに帰することができない事由によるトラブルや、自社に帰責性があるものの、不当に過大な要求を出してくる場合には、毅然とした態度で向き合う必要があります。
すなわち、自己に落ち度がある部分は真摯に謝罪し、相手の要求も可能な限り呑むべきですが、これに託けて不当な要求をしてくる場合や、自己に落ち度がないのに要求をしてくるような場合に、要求を呑んでしまうと、前例として残るため、今後同様のトラブルが生じたときに自分の首を絞めることにもなりかねません。
以上のように、トラブルの内容によって対応の方法はもちろん異なりますが、内部で共有する仕組みの設計や、取引先の主張を適切に聞き取ること、これに対して自社の帰責性の有無を適切に判断して対応するためには、弁護士に相談することが有効といえます。
弁護士が入ることによって、冷静かつ慎重なやり取りを行うことができるため、その点でもメリットとなります。
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