三代・永野法律事務所 > 記事コンテンツ > 契約書のリーガルチェック|重要性やメリットについて
リーガルチェックとは、契約書の内容に不備がないか法律の視点から確認する事です。
契約書に不備がある状態で契約を進めてしまうと、思わぬ損害を被る恐れがあります。
この記事では、契約書のリーガルチェックを行う重要性やメリットを解説していきます。
契約書の不備は専門的な知識が無いとわかりにくいものです。
リーガルチェックを行わなかった場合、以下のような問題を起こす可能性があります。
企業が行う契約には、次のようなさまざまな法律が関係しています。
法律を意識せずに契約書を作成した場合、不適切な内容になってしまう恐れがあります。
契約書に不備があると、契約が無効になる・処罰を受けるなど大きな問題につながるため注意が必要です。
たとえば消費者を守る法律として、特定商取引法があります。
訪問販売の際には重要事項を記載した書面の交付が義務付けられており、記載した内容に不備があると行政処分の対象となります。
また企業間の契約において、資本金の規模に差がある場合は下請法が適用されます。
この時、下請法に則った契約書が作られていないと50万円以下の罰金が科せられます。
法律に則った契約書の作成が大切です。
契約書に不備があった場合、取引先からの信頼を失う恐れがあります。
トラブルに発展してしまうと、取引先だけでなく社会的な信用を落としかねません。
新たな顧客を獲得するチャンスを棒に振るなど、事業に大きな影響を与える恐れがあります。
取引先が作成した契約書は、相手にとって有利な内容になっている可能性があります。
たとえば納品された品物に不具合があった場合、無償で修理・交換されるのか、追加料金を支払って対応してもらうのかでは、自社の利益に大きな差が出ます。
責任問題が発生する場面においても、責任の所在がどこにあるかによって対応は大きく変わります。
このような時に、自社にとって不利な内容で契約していると、後々不利益を被る恐れがあります。
契約前に確認しておく事が大切です。
リーガルチェックを行う事で、契約書の不備や不利な内容を契約前に発見できます。
メリットを具体的に見ていきましょう。
契約書は取引相手との合意内容を明確にする書類です。万が一訴訟となった場合には証拠としても使用されます。
しかし不備があっては、その効力を発揮できないため、リーガルチェックを行い、不備のない契約書を作成する事が大切です。
また契約書の内容が公序良俗に反する物であった場合、双方が合意の上で契約したとしても、その契約は無効になります。
この時、ただ契約が無効になるだけでなく、行政処分や罰則の対象となる恐れもあります。
法令遵守の観点からもリーガルチェックは有効です。
作成した契約書に記載漏れがあると、誰にどのような権利・義務があるのかはっきりしない事があります。
たとえばクーリングオフの期限を定めていない契約書では、消費者はいつまででもクーリングオフできる事になってしまいます。
何年経っても返金対応が可能な契約では、事業として大きな損害を出しかねません。
誰にどのような権利・義務があるかを明確にしておく事で、今後起こり得るトラブルにも適切に対応できます。
契約書にわかりにくい言い回しや誤解を与えるような表現があると、契約者間で正しい認識を共有できない可能性があります。
とくに業界特有の言葉や専門的な言葉を使用している場合、取引相手が言葉の意味を正しく理解しているとは限りません。
リーガルチェックを行い、わかりにくい言葉や曖昧な表現を正す事で、認識の違いから起こるトラブルを未然に防げます。
自社の契約書だけではなく、取引先が用意した契約書のリーガルチェックも大切です。リーガルチェックを行う事で、自社にとって不利な内容を早期に発見できます。
リーガルチェックを行わずに契約を進めてしまうと、問題が起きてから不利な内容に気付く事となり、不利益を被る恐れがあります。
利益を守るためには、契約前に問題点を把握し、相手に修正を依頼する事が大切です。
この記事では、契約書のリーガルチェックを行う重要性とメリットを解説しました。
契約書は契約者同士が合意した内容を示す物であり、トラブル発生時には解決の指針となる物です。
リーガルチェックを行う事で不備のない契約書を作成でき、自社の権利や利益を守れます。
リーガルチェックには専門的な知識が必要です。
関係する法律を見落とさないよう、リーガルチェックを行う時には弁護士へご相談ください。